【日本でのマイケル】 - ホテルにこもりっきりになるのはステージで精力を使い果たすから - 音楽評論家 湯川れい子 |
マイケルが、ビートルズと同じキャピトル東急(旧・ヒルトンホテル)を宿舎に選んだのは、第一に警備上の問題でしょうね。 ホテルそのものが広過ぎないし、直通エレベーターが1台きりです。 公演以外でマイケルが外出することは まず無いでしょうから、とにかく安心していたい、その一心じゃないかしら。 マイケルが出歩かない理由の第一は、1時間30分のステージで精力を使い果たしてしまう人だということ。 5年前の全米ツアーはジャクソンズということで、彼が休む間もあったけど、今回は出ずっぱり。バラード以外は激しい踊りが続きますからね。 マイケルはこのために15時間ぶっ通しのリハーサルを何日も続けたといいます。 マドンナのジョギングに相当する体調管理も必要だと思うけど、これも室内でこなすはず。マイケルの場合は2時間ぐらい音楽に合わせて激しいステップを踏むんです。 こもりきりになるもう1つの理由は、やはりファンのパニックね。 これはプレスリーと同じだけど、取材の方も当時とは比べものにならないほどマークがきついし、マイケルは本国でも映画を観る時は映画館を借り切りとか、キャンデー屋さんそのものを邸宅内に作ったりです。 ロサンゼルスの情報では、今回の来日で東京ディズニーランドを1日借り切りたいとの希望もあるとか。 彼の一連の奇行といわれるものも、ファンとマスコミの追跡から逃れてカゴの鳥となったところから始まっているんですよ。 |