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10月10日(土)
きょうは、『大阪球場』 での追加公演1日目。


16時30分の開場時刻前から続々と集まり始めたファン達は、心配顔で開門待ち。
予定より20分遅れの16時50分 ようやく開門され、ホッと安堵。

日本での最終公演日になるはずだった この日のチケットは、
3回の大阪公演の中で最も入手困難なもの。
それを握りしめてやってきたファン達で、アリーナもスタンドもぎっしり埋まった。



大阪球場周辺にはビルが多く建ち並んでいて、チケット取りにあぶれたファンはそこで陣取り合戦
とあるマンションの屋上も鈴なりの超満員に。



昨日のボイトレで通常どおりの声が出せたというマイケルは
開演ギリギリまでホテルで喉を調整し、18時20分ごろ 球場入り



開演前にまず、マネージャーのフランク・ディレオ氏がステージに登場し

 「このたびはご心配とご迷惑をおかけ致しまして、誠に申し訳ございませんでした。
 日本中の皆様から温かいお見舞い・激励を戴きまして、マイケルも元気になりました。
 マイケルからのメッセージです。
 今夜は皆でROCKしましょう!




<バックステージで打合せ中のマイケル&フランク>



18時55分、場内は真っ暗になり ステージにマイケルが登場。
眩ゆいばかりのライトボードをバックに せり上がってきたマイケルに、場内はのっけから総立ち

シルバーホワイトのトップスに黒のブルゾン,黒革のパンツというお馴染みのスタイルで登場し、
1曲目の "Wanna Be Startin' Somethin'" から俊敏に動きまわり、飛ばしまくる。
とても病み上がりとは思えないパワフルなステージ。

大阪球場バックネット裏の放送席&記者席があるブロックは、
コンサートの間じゅう が振動でずっとビリビリ鳴りっぱなしだったそう。


 



最初は少々声が上ずっているような感もあったものの、
6曲目の "She's Out Of My Life" 頃からは声の調子もほとんど完璧
透きとおったマイケル独特のハイトーンボイスも健在




"Shake Your Body" でのアドリブでノリにノったおかげで
アンコール曲の "Bad" を歌い終えたのは 20時45分と、約110分間もの長尺ステージとなった。


<コール&レスポンスもたっぷりな "Shake Your Body">



この日のコンサートがうまく運んだ事に マイケルはごきげんだったとな

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10月9日(金)
きょうは、1日中ホテルで静養。


マイケルは、主催の読売テレビの "マイケル・ジャクソン事務局" を通じ

 「ファンの皆様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
 早く元気になってお会い出来ることを楽しみにしています」


とメッセージを発表。



大阪球場では朝10時から この日の公演(10/9分)の払い戻しも受付開始したものの、
遠方から来た人が泣く泣く払い戻したという100枚ていど止まり

チケットセゾンでも同様で、希望者はほとんど無く 開店休業状態だったという。



一方、ホテルニューオータニ大阪でのマイケルは 医師と看護婦を部屋に入れ、
吸入器を使ってノドの調整を図るなどしつつ養生につとめた。

<3日前(10/6) 大阪への出発前夜にキャピトル東急で呼び入れた医師の手記は、
 Legend Of MOONWALK DESCRIPTION "マイケルの喉を看た医師" を参照>



また、例の三條さん達
昨日~今日にかけてオファー&面接を経て 来日滞在中の専属シェフに任命された。

<経緯は Legend Of MOONWALK INTERVIEW "三條シェフ(2)" を参照>



写真は3日後・大阪公演最終日のテーブル

10月8日(木)
きょうは、『大阪球場』追加公演 第1日目

‥‥のはずが。



マイケルは午前中からカゼによる喉の不調と発熱を訴えたため
急きょスタッフが大阪市天王寺区の 『大阪警察病院』 へ連れて行ったところ、
38度台の熱があり "急性喉頭炎" と診断された。

医師は、3日間とも公演は無理だと中止を勧告。


これを受け、マイケル側と主催の読売テレビがホテル内の事務局で緊急協議した結果
14時、この日の公演の中止を決定した。


その間に あらためて13時45分救急車を要請、13時56分 ホテルへ到着。
14時6分、一般道に出てからサイレンを鳴らした救急車はいつものバン2台に挟まれる形で
検査のため再び 『大阪警察病院』 へとマイケルを送り込んだ。

16時20分ごろ ホテルに戻ってきたマイケルは、赤いシャツ&黒パンツという いつもの恰好で
バンを降りてから自分の足でしっかり歩いてはいたものの、
首には黒いスカーフを巻きつけたまま。


<※この日の写真ではありません>


スタッフの話では
 「気落ちしたのか、ホテルの部屋ではすっかり落ち込んでいました」



読売テレビはすぐに各新聞社に連絡し、
14時45分から自局で生放送中の 『2時のワイドショー』 で公演中止のテロップを繰り返し流し、
司会者もお詫びのコメントをした。

15時30分には球場近くのなんば駅構内で・
16時12分には大阪球場前で、アナウンスやビラ貼りを開始。

 「本日予定されておりましたマイケル・ジャクソンのコンサートは、
 本人がカゼのため延期となりました。
 詳細はあすの朝刊および読売テレビでお知らせします」

その場にいた約500人のファンは、これを聴いて 「えっ」


17時をまわった時点で、
8日(木) →11日(日) , 9日(金) →12日(月) に振り替えられ
10日(土)は予定どおり行なわれる事が決まったため、
中止アナウンスはすぐに延期アナウンスへと差し替えられた。



こうした 早めの順延決定払い戻し対応のアナウンスを繰り返した事・
浪速署の警官150人と場内警備のバイトやガードマン約500人をフル動員し 入場を徹底ガードした事で、
4ヶ月前にマドンナが開演21分前に突然中止を決定した時のような大混乱は回避した。



<早く治りますように>

10月7日(水)
きょうは、再び大阪入り

前回同様に、11時 東京発 ~ 13時56分 新大阪着 の、
最新式二階建て “ひかりスーパーエクスプレス”ひかり7号を使って大阪へ。



きょうの昼下がりの新大阪駅は、『外タレラッシュ』

13時11分発ボン・ジョヴィが、次の静岡公演へ向け発つ際 やはり大勢のファンでホームは大混乱。
13時34分着ジェームス・ブラウンが、大阪公演のため到着。
そして
13時56分着マイケル・ジャクソンが、大阪公演のため到着。

…というすさまじさ



十二分に温まった新大阪駅 21番ホームへ元気に降り立ったマイケルは、
カゼを心配してホームに出迎えたファン約100人の声援に笑顔で手を振って応えた。

そして約50人のアルバイトを動員しての人間バリケードに守られつつ
ファンの歓声とフラッシュ攻勢の中、もみくちゃになりながら荷物用エレベーターで1階へ脱出、
待機させていたバン2台に分乗。



そして 14時40分ごろ、
これまた前回と同じ宿泊先である 『ホテルニューオータニ大阪』にチェックイン。



明日から3日間、マイケルは 大阪球場にて追加公演を行なう。


‥‥予定なのであったが

10月6日(火)
まる1日寝込んで明けたきょうは、14時すぎ 品川の 『ソニー本社』 に、
盛田会長を訪問。


マイケルは、10/3の横浜公演にご夫婦でお越しになった盛田会長へ
当夜のうちに連絡をつけてお礼を述べ、

 「今日は100%満足のいくショーが出来なかった。
 声も出なかった。
 次回の公演には必ず今日以上のショーをお見せしたいので、是非またおいで戴きたい」


とTELで語った、という話は 盛田夫人の手記で有名ですね。



<'87年10月3日、横浜公演へ向かう SONY盛田会長ご夫妻>



2人は、哲学の話題や何やで 約40分の会談を楽しんだそうです。


<ガチで楽しそうな2人>



<現場の技術屋然とした作業着姿の盛田会長、現役感満載でステキっす>



夜は、音声言語医学専門の米山医師をキャピに呼び入れ 診療を受ける。
(※詳細は Legend Of MOONWALK DESCRIPTION "マイケルの喉を看た医師" を参照)

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