玄光社の illustration(イラストレーション)誌を、知人から戴きのの
1984年8月号ので、表紙はマイケルのイラスト
(@谷口康彦氏)
表紙をめくったCONTENTSページにも、中央にどーん。
(@Hubert Kretzschmar氏)
ちょちょっとめくると、ペーパーアートの立体似顔絵がどーん。
(@野田亜人氏)
後半では、投稿ページのお題が 「マイケル・ジャクソン」。 見開きゼンブ。
プロ独立前夜のスージー甘金(当時はスージイ甘金)さんの、アブナイ投稿も。
批評文なんかはもう超絶キケン
(当時は問題視されてなかったワードとはいえ この言いぐさは悪意あるぬ)
なので、Click拡大しても読めるか読めないか位のサイズ止まりでup
これだけじゃナッシン。
メイン企画 『特集=初級似顔絵』 の先陣を切ったのが
この、やはり見開きのマイケルたち!
= 私のマイケル・ジャクソン =「マイケル・ジャクソン似顔絵大競作」資料に渡したアドリブ別冊「マイケル・ジャクソン」写真集。
どの1枚と指定せずに、それぞれのマイケル・ジャクソンを描いてもらう。≪依頼状の主旨≫同封の写真集を資料として、マイケルの似顔絵を描いて下さい。
顔を中心とした、似ている似顔絵をお願いします。
ただしサングラス着用の顔は除きます。 この企画ページも、プロのイラストレーターの面々。(※投稿ページを除く)
青年版マイケルが日本で大ブレイクして まだ丸1年のころ。
自ら積極的に描くほどマイケルに興味を持ってる投稿者たちと違い、フツー視してた身では
プロといえども "肖像" としてはまだイマイチ掴みづらかったかも。
クリソツに描くのが信条ではないとはいえ、いや だからこそ四苦八苦したご様子ww
別ページでの 「こんなところ苦労しました」コメント集で、ソレが窺い知れました。
おもしろいのが、 「あまり見ずに描いた」 という画伯が多いこと。
これ、不肖ながら私もワカル~~~
マイケルって、見ながら描くとダメダメなんだわー私も。
少なくとも途中からはもう脳内イメージに切り換えないと、単なる見た目に振り回されて
生気のないマイケルになっちまう。
(@加藤裕将氏)
「スリラー」のラストシーンの顔。前からビデオ見て好きだったから写真見ずにイメージで描きました。複雑なビートのリズムだけがタイトル・バックに流れるんですがその感じが出ればいいと。
それでも始めの1枚はリアルになり過ぎちゃってた。
マイケル・ジャクソンって、普通顔だけじゃ分からないと思う。顔より体でしょ。だから資料としては動きのあるビデオの方がいいですね。
ラフスケッチ5,6枚は描いたかな、それを観ながら本番を描いたんです。
「M」は、顔だけじゃと思って入れたもの。深い意味はありません。
似顔って似ているだけじゃ面白くない,見てそれだけで面白いものということが大切だと思うんです。どういったような人かということが想像できれば面白い。
だから描く場合、本当は写真見ない方がいい,見ると似るということに重点いっちゃうから。(@坂井晴近氏)
資料を見ているだけでは、この人がどういう特長あるかってわからない。実際描いてみないと。
これは小さいカラー写真を元にして、他の写真からもイメージを拾った総合的イメージ。
人気ありすぎて好きな人じゃないけど、描きやすい顔。白地が多いのは僕のクセ。
鉛筆でさっと描いて、どこがうまくいってて、どこがおかしいかって見るんです。一発でうまくいきゃいいけど、それはほとんどない。
今コピーをリースで借りてるんです。セピアのコピーがとれるキャノン150Z。8割方描いたものに手を加えて完成というとき、失敗するとまた土台からやり直しになると思うと、手がおびえて勢いなくなっちゃう。
コピーをとっとけば、それにあと2割の仕上げの線とか色を入れて、失敗しても、もう1枚っていう気持ちでのびのびと出来る。色も試せるから、これで楽になりました。
基本的に若い人と美人は描きにくいけど、マイケル・ジャクソンは描きやすい顔。
普通の絵だったら自分がいいと思えばいいけど、似顔は似る似ないという問題があって、その上に絵の良さを求めなくちゃいけないのでたいへんですね。(@小野利明氏)
本を見ながらクロッキーして、似てくればすぐに本番を描きますが、ダメなときは写真を変えてクロッキーを繰り返します。
マイケルは、写真ごとに顔が違うので結局30枚くらいクロッキーしてから、本番に入りました。
最初に写真を見ながらクロッキーするのは、手を慣らすウォーミングアップの意味もありますが、どの写真を使うかを決めるのが主目的です。
クロッキーを描いて似てこない場合は、その写真が資料として不適格ということ。
ミュージシャンを描くときは、普段からプロモーションビデオなどを見て、雰囲気をつかんでおきます。自分なりのイメージを持っていないと、似てこないものです。
マイケルを描くときのポイントは目と鼻。タレ目ですが、下げすぎると全く似なくなる。鼻が一番難しかった。段階的に整形しているようで、写真ごとに形が違って、黒人らしくない鼻になってきた。
クロッキーが一発で決まれば、本番は2~3時間で描きあげてしまいます。あまり長くいじくっていると、リアルになりすぎて似顔絵としては面白くなくなってしまう。(@中村幸子氏)
初めは1枚の写真選んで描いてみたけど、線が堅いというか死んじゃうというか。
結局4枚描いて、初めは美少年って感じの1枚選んで描いてみたんですが、それ以上のもの描けない。
で本を閉じてイメージとか感動したところとかを線で追っていこうという感じで3枚目描いてみました。眉毛の角度とか何回か失敗していて体で覚えていたから、スーッと描けました。
でも実際に触った皮膚感覚があると無いとじゃ違うんじゃないかなァ。触ってみて、あっ、何でこんなにあごが大きいんだろうとか初めて分かったということあるでしょ。
男っていうのは私にとって描き難いっていうか、未知の世界、興味ないのかもしんないなァ。
4枚目描き始めて目鼻が出来上がった頃には、それまで頭の中でグルグルしていたマイケル・ジャクソンのことがいつの間にか取れちゃって自分しかいなくなっているっていう感じになっていました。(@矢吹申彦氏)
仕事頼まれたのと違うやり方。プロの技法めいたものは全てやめにした。トーンなしで描きたいと思ったし。
鉛筆で素人のように目からやってみました。
似顔絵というより、ファンが描くようなつもりで。個人的にはファンじゃないけど、もしファンだったら一所懸命こうやって描くんじゃないか、という‥‥。
僕はエッセイなんかのイラストレーションの仕事の時、知ってる人が出てくると描いちゃうけど、似顔絵っていうのはあんまりやらない。
もしマイケル・ジャクソンのイラストレーションを描いてくれって言われたら、顔じゃなくて全身描くでしょうね。
でも素材としては描きやすい顔じゃないかな。
やればデフォルメもしやすいし、今回はペンで素人臭くと思ったけど、つい手がうまく描こうとしちゃう。肌にトーンの指定するとか、この紙を切って鼻を少しツメちゃうとかするとグッと似るけど、それはプロの技術だからと思ってやめにしました。(@秋山育氏)
写真1枚選んで、下描きのラフを2,3枚、割とデッサンのように正確に線を拾うんです。それからもう写真は見ずに、シリアスな顔してるからシリアスな感じが出るようになんて思いながら本番。
最初にパントーンを貼りました。線は後から。
写真を最後まで見ながら描くと、とらわれすぎちゃうから、いつも、といってもそんなに似顔絵の仕事するわけじゃないけど、こういうやり方です。
さわやかに楽しく、ピンクとか使いたかったから、絵として肌白にしました。
みんなが知っている人の似顔、マイケル・ジャクソンやりますよって言って出すのと、パッと出してこれ誰だっていうのとやり方違うと思うんです。絵として楽しく見れるようにしたいんですよね。
この人、目なんかダイアナ・ロスに似てるんです。写真によって顔が違うから注意しました。表紙を描いた画伯のコメントも載ってたので、改めて。
(@谷口康彦氏)
一番初めに描いたのが全然似てなくて困っちゃった。
似ることを意識して描いたらデッサンっぽくなっちゃった。それじゃ意味がないと思って、いいやいい加減にやっちゃえと思ってやったら、結構うまくいった。
最初太めの鉛筆で輪郭描いて色つけていったら、うまく行って、あとズーッとうまく行って表紙の作品は2時間もかかってない。失敗分も含めると半日ね。
モチーフはあまり興味なかったけど、描き終えてレコード屋行って、彼のを見たらなつかしい気分になった。
すごくかわいいですね。黒人の肌の色っていいなぁ。中性的な魅力ね。男でもそばに置いてみたいかわいらしさ。
資料は本の中から3枚位をミックスして。目が大きいところ,唇,下瞼のまつげ、結構特徴はある。彼、横顔はダメですね。
鉛筆,色鉛筆,リキテックス,画用紙使用。ここに載せた方々は、31年後の現在も大御所として名を馳せてらっしゃる面々です。
お名前でググるともれなく登場します。
んが
マイケルの名を合わせてググっても、彼らが描いたマイケル画は1枚も出てこない‥‥
てことは、かなり貴重かと。
おもしろい資料をどうもありがとうござりました~~ 某さん
(振手
ココ見てないでしょうけど~~(振手
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