数字は「責任」ですね。 「コント55号」をやっている時は、関係ないものだと気にしなかった。 数字を知ってからは、言わないでくれと頼んでいました。「前よりいいです」「周りの番組よりいい」等と話題に触れさせないように。 数字と戦っているのは哀れな気がしてね。人気取りにはなりたくなかったし。 |
テレビは生々しい現実の方が向いている。 「芸」をやっていると わざとらしいと思われるんですね。そこで、僕は作り物を(見栄晴ら)素人でやった。わざとらしさが出ないと考えましたが、うまくいった。 稽古して台本を作ってやると、緊張感も漂ってしまうし わざとらしくなる。 |
昔とは変わっていないと思う。 30%の番組は見てなくても耳に入ってくるし、はしゃぎ方から話題の仕方まで昔と同じ。 「今の20は昔の30」というのは、商売上の理由で言っているのでしょう。 今は10で話題になるけど怪しいね。無理やり話題にしているんだと思う。 高視聴率ドラマの「半沢直樹」(TBS系)は僕も見ました。やはり、みんなが見ているものは面白い。 |
テレビが(娯楽の)1番じゃなくなり、2番になった気がする。 2番目だから、生ではなく録画するようになったのでは。今、テレビが話題に上ることは少ないもの。 |
僕の数字の哲学は、ポスターを作らない、番宣番組をやらないこと。 テレビは、視聴者が探す楽しみがある。宣伝しないと番組を見て面白いと思った人が周囲に口コミで広めてくれる。 |
原点をよく考えた方がいい。 なぜ紅白の数字がいいかというと、大みそかに手の空いた家族が全員で見るからです。 ネットは1人で見るものだから、原点からは遠くなる。 テレビは街頭テレビから始まり、茶の間の王様だった。それが台所に行ったり 勉強机の横に行ったりしている。受像器という意味では一緒だけど、本来的なテレビではなくなってきている気がします。 テレビの前から人だかりが消え 個人で見るようになる一方、画面が大きくなるのは皮肉ですよね。 |