私の誕生日に心からのお祝いメッセージをお寄せ戴いた皆様に感謝を申し述べたい。 86歳でまだかくしゃくとしているよ。 誕生日の週は東京やバルセロナで過ごし、そしてたった今、ロンドン経由でNYへ行く途中なんだ。 私に忠実で親切であり続けてくれるファン達に感謝したい。どこへ行っても沢山の愛を示してくれるね。 さて 86歳の誕生日に際し、孫たち全員に向けて2,3言 述べようかな。 この3枚の写真が私のすべてだ。 私は、製鋼所で人生を終える運命を示唆してくる社会に、決して聞く耳を持たなかった。それは子孫たちの苦難の人生をも意味してしまうのだから。 我々への人種差別に、決して聞く耳を持たなかった。 我々の音楽が人種・文化・国境・宗教を超えられやしないという言葉に、決して聞く耳を持たなかった。 家族(おまえたちの叔父たち)で音楽グループを作って夢見ることを笑われようが、決して聞く耳を持たなかった。 近隣の人々が笑い、あざけり、悪意のあるコメントを聞かせて来ようが、気にとめなかった。 私の亡くなった息子についての嘲笑やジョークなどの悪口に、決して聞く耳を持ちはしない。 我々がインディアナ州ゲイリーから生活保護を受けるような立場だったなら、その援助を受けていようがいまいが、世間は気にかけなかっただろうに。 便乗してくる輩も涌き出てこなかっただろうに。 なぜ自分に構って好き勝手なことを書きなぐったり吹聴するのだろうか! なぜ? なぜ自分に構う? なぜ世間は吹聴するのだろうか??? すべては、自信を持つことだ。 だが、否定的なコメントの全てをいっぺんに聞いてしまうと、自信の持ちようが無くなってしまうだろう。 2つの事を同時には出来んよな。 彼らのネガティブキャンペーン中は、構わず他のことに時間を費やせばいいさ。言わせておけばいいんだ。おまえはわが道を行け! 信念は、経験とともにやって来る。怖い思いをする事を恐れてはいかん。それでOKだ。 おまえの叔父は怖がっていた。 社会が決めつけてくる事があるかもしれないが、おまえだけは運命を自分で決めるんだ。 アポロシアターを思い出すよ。もしパフォーマンスが観客たちに受け入れられたら世界中どこででも演れる、とおまえたちの叔父たちは聞いたんだ。 同時に、もし受け入れられなかったらステージに物が投げつけられて来るとも聞かされた。 彼らはものすごく怖がっていたんだ。 彼らが縁起を担ぎ、ステージングに幸運をもたらす小さな切り株 ≪※ステージ袖にある "Tree of Hope"≫ に触っていたのを思い出すよ。 ステージを無事に終えたあと、彼らの目には信念が宿っていて、我々を止めることなど何者にも出来やしない事がハッキリしたんだ。 ステヴァンナ : 私はおまえのためならすっ飛んで行くよ。 卒業の日、ボストンへ駆けつけたのを憶えてる。どんな事があっても見逃がしはしないさ。あれは素晴らしい日だったね。 おまえからの電話と訪問をいつも楽しみにしているんだ。 集中さえ怠らなければ、世界はおまえのものだよ。 ブランディ : おまえは成長が早かったね。つい昨日まで赤ん坊だったように思えるよ。 おまえの言動には誠実さがある。 私が脳卒中で苦しんでいた時には病院に来て、枕元でそばにいてくれたね。 プリンス : 私は、おまえが父・マイケルから まっすぐに育られた事を解ってる。 そしておまえが父親を決して忘れないという事も。心から父親を愛していたという事も。 今、父親の偉大さを発見していくばかりだろう。 おまえからの電話をいつも楽しみにしているよ。 「Hi おじいちゃん、どうしてるの」 ちょうどこれを書くための口述の最中も、それを聴けたところだ。 |