マイケル・ジャクソンが亡くなってもうすぐ5年という事で、マイケルのあの例の新しいコンピレーションのアルバム 『XSCAPE』 が百数十ヶ国で発売になって もう50ヶ国以上でアルバムがNo.1になっているそうですが。 この番組ではちょっと盛り上げようと 【マイケル・ジャクソン リクエストスペシャル】,それもですね、リクエストのベスト10っていうのを楽しむ形です。 いつものようにチャートはまぁちょっとになりますがチャートの情報もお伝えするので、よろしくお願い致します。 もうマイケルが亡くなって5年という永い月日が経ちますと、やっぱり昔のビデオを観たり 昔の音を聴いたりするのも ちょっと冷静になっていますから、これは不思議なものですね、今まで見えなかったもの・そして聴こえなかったものが聴こえたりする事があります。 そして皆さんからのリクエスト - これは番組のHPで募集したんですけども、悩んだ跡がよ~く順位に表われています。どういう順位になっているのか きっと皆さんも楽しみだと思いますが。 |
第10位 "Beat It" エディ・ヴァン・ヘイレンのギターもフィーチャーされた "Beat It"。 当時、マイケル・ジャクソンとかこういった歌は、ロックの放送局では全然かからなかったわけですが - "Billie Jean" っていう名曲がMTVでかからなくて革命を起こしましたよね、MTVでかかり始めましたよね。 で、"Beat It" は、ロック系(の放送局)でマイケルがどんどんかかっていったという。時代を変えちゃったわけですよね。 |
第9位 "Bad" 考えてみると、『THRILLER』から 『BAD』まで5年経っています。 『THRILLER』という完璧なものを創って5年経って、また 『THRILLER』を上回るものを創る - 前も 『MICHAEL』の時に話したと思うんですが、これは大変だったと思いますよね。 マイケルは、「『THRILLER』とはもっと違うキワドイものを創るんだ」 - その頃はストリートからラップだとかヒップホップなんかが来ていて、そういう事でその "BAD" というコンセプトの下に よりキワドイものを創って成功したという。 |
第8位 "Human Nature" これが入ってるんで驚かれた方もいると思いますけども、この曲はおそらく 『THIS IS IT』からファンになった方も多いかと思いますが。 これは元々アレですよね、『THRILLER』を創る前にクインシーからいろんな所に言葉が届いて、その中にTOTO - 「君たちも曲を作ったらどうだ?」という事でTOTOも数曲出したらしいんですが、その中のスティーヴ・ポーカロが作った1曲、これが引っかかって 「これなかなか良い曲じゃないか」っていう事で。 でも、『THRILLER』に入るか入らないか判らなかったんですよね。もうホントの最後の最後になって 『THRILLER』に入る事が決定しました。 これはおそらく、マイケルの独特のビブラートの歌・マイケルの歌ワザ・マイケルのボーカルが好きな方はもう末永く愛する曲だと思います。 |
第7位 "Thriller" 意外だ・もっと上位に行ってるはずだと思われた方いると思いますけど、やっぱり5年経つと、"Thriller" に投票しようか・他の曲に投票しようか 結構迷われていると思いますよ。 クインシーとマイケルの組合せのいわゆる三部作、『THRILLER』,『BAD』, そして 『OFF THE WALL』。"Thriller" が7位。 "Thriller" はご存知のとおり、いろんなものを変えました。そして音楽も改革したわけですけど、ビデオというもののコンセプトをもうバラバラにしちゃって全く新しい時代っていう風なのが "Thriller" から始まったと言ってもいいと思います。 |
第6位 "Rock With You" 実は、マイケル・ジャクソンは心の中で 「自分はソロをやるんだ」っていう事を決めていて、そのためにあった2つの大きな障害を乗り越えました。 モータウンっていうレコード会社の "子飼い"っていうんですかね、ソレから脱け出すために大変な努力をします。 ベリー・ゴーディという社長が会長になってる時に、「もう自分は卒業したいんだ・別れたいんだ」っていう事で相当口ゲンカをしたっていう… でも独立宣言をして出ました。 それから、(移籍先のエピックの)レコード会社の人達が 「おまえクインシー・ジョーンズとやるの? あの人はJAZZの人なんだからよしときなさい」って言われたんだけど 「いや絶対クインシーとやる」 という事で、マイケルが1人で2つの事を克服して 『OFF THE WALL』 が出来上がった。 その中の作品、ご覧頂きました。 |
マイケルのリクエストスペシャル。 上位のほうに参りますと判るんですけども、よりマイケルらしさを感じる曲がやっぱり上位に来てるんです。 |
第5位 "Smooth Criminal" マイケルの世界では、この "Smooth Criminal" は "Thriller" と対を成す - 不気味さだとか独特のサスペンスだと。 やっぱり、マイケルの想像(創造)力から生まれた "Smooth Criminal" の世界は、やっぱスゴイですよね。こりゃね。 マイケルの頭の中・心の中を覗くような感じがあります。 |
第4位 "Black Or White" 初めて 『DANGEROUS』 のアルバムが来ました。"Black Or White"。 『DANGEROUS』のアルバムに入っていますが、マイケルは数年前からこの曲は作っていて クインシーなんかに聴かせてたという事なんですけれども。 マイケルは よく考えてみると、曲を作る前にいろんな絵だとかイメージをちゃんとハッキリ持っていて それを目がけて曲を作った、という事がよく判ります。 これはやっぱり、才能を持っている人は "視える" わけです。先が。 そういう事だと思うんですけども。 マイケルにとって1つの大きなテーマ、それが "Black Or White"。 マコーレー・カルキンが出ておりますけども、ジョン・ランディスが監督した画ですよね。 最初からちょっと観たかった感じもしますけどもね。(※部分的にOA |
"Love Never Felt So Good" さぁ それではですね、マイケルの 『XSCAPE』 の中から。 先ほども言いましたが 世界いろんな国で発売になってて、今52ヶ国で1位と,87ヶ国でベスト5にアルバムが入っているという事で。 もう皆さんもご覧になってる方・既にお聴きになってる方は多いと思いますけど、改めてここで紹介致します。 ジャスティン・ティンバレイク(以下JT)が協力しています。 そうなんですよ、考えてみるとこの曲はマイケルが既に作っていたもの,そこにJTが登場します。 画もだから、新しいものというとJTなんです。 で、JTのね、顔を見るとね、グッと来ちゃいますよ。 マイケルがいなくなった・これはラブソングだけど、マイケルに向かって歌ってるような。 JTがね、イイ顔をするんですよ。改めてソレをご覧頂きましょう。 マイケルとジャスティンのデュエットです。 ~ OA ~ いかがですか。 マイケルの5周忌あたりのところでは、まぁいろんな国でこれがNo.1になってる事でしょう。 お馴染みの曲かもわかりませんが、"Love Never Felt So Good" お送りしました。 |
第3位 "Man In The Mirror" 1987年のアルバムに入っています。 そしてこれは、マイケルがずっとやりたかった事の1つでありまして、結果的にはジョン・レノンの "Imagine" だとか マーヴィン・ゲイの "What's Goin' On" だとかと並んで誉められるような曲になっております。 自分じゃないんですけどね、書いたのは。 これが3位です。 ~ OA ~ やっぱりマイケルのメッセージに共感するような方が上位の曲に投票していますね。"Man In The Mirror" が3位です。 クインシー・ジョーンズ達が 「マイケルのためにみんな曲を書こうよ」って言って、女性シンガーのサイーダ・ギャレットがこの曲を書きました。 クインシーを始め みんなが 「すごい曲だ」ってビックリして、グレン・バラードという名プロデューサーでもありますが、彼が詞を書きました。 |
第2位 "Billie Jean" もうコレにはいろんなエピソードがあって。 マイケルがベースラインを色々考えててアイデアが浮かんだ,その時ベンチュラ・ハイウェイを走っていて 向こうから走ってくるトラックから 「エンジンから火が出てるよ」 っていう事を指摘されたとか。 それから、「イントロが長すぎるからちょっとマイケル、半分ぐらいにしようよ」 とクインシーが言って、マイケルが 「絶対コレは、このイントロはもう、これだけ無きゃダメなんだ」 っていう。 あの不変の名曲。 でも、「この女性は一体ナニ・どういう風な女性なのか?」 っていう事を感じさせる曲です。 ~ OA ~ やっぱこの曲は強いですね。"Billie Jean"。 この、音を決めるのに - ダンスナンバーですからね。ドラムの音だとかベースの音を決めるのに 91テイクのMIXがあって。91回録ったわけですよ、スゴイですよね。 でも採用は、テイク2を採用した。 それから有名な話では、これをMTVは 『文化的人種差別』 みたいなのがあって、CBSの社長のウォルター・イェトニコフという人がMTVに直接電話して怒り飛ばした。もう本当にキョーレツに。 「なんでこんな良いものをかけないんだ!」っていう事で叱り飛ばしたっていう有名なエピソード、それからその差別は無くなったっていうエピソードもある名曲であります。 |
さぁ、それではね、実はベスト10に入らなかったんだけど イイとこまで来た数曲があるんですが、それをちょっと紹介してみましょう。 "Don't Stop 'Til You Get Enough" "Earth Song" "Scream" "Remember The Time" |
第1位 "Heal The World" これが発表された時は、不評でした。 でも年月が価値観を変えました。 「マイケルがやっぱり正しかった」、という事が判ります。 そうなんです、これがダントツで1位でした。 ~ OA ~ というわけで、"Heal The World"。 1991年ですね。アルバムとしては、あの三部作ではなくて 『DANGEROUS』の中に入っているこの曲。もうド真ん中の曲。 皆さんは、おそらく声を出して投票した方は気持ちよく歌ったんじゃないかと思います。 でも、その1980年代の半ばに "We Are The World" というのがあって、この "Heal The World" があのアルバムの中に入っている時に、みんな評論家をはじめ 世間は、「もうこんな時代じゃないだろう」 と。 あまりにも同じような路線をやったので。 でもマイケルは違っていたんですよね。マイケルはそういった大人たちへ向けて作ったんではなくて、子供たちへ向けて発信したメロディです。 だから、考えてみて下さい。 1991年 子供だった・5歳だった人たちは、もう皆20代になっています。その大人たちがこの曲を思い出してるわけですよね。メッセージは残っているわけです。 そしてマイケルは 『HEAL THE WORLD基金』 というのをスタートさせています。これは本当に有言実行というかね、世界の子供たちをありとあらゆる面で助ける事をやっているわけです。 年月が経って、価値観が変わってしまいました。 |
というわけで、マイケルのベスト10。 意外な結果が出たか、それとも当然の結果だったのか。 |