ゆうべの
【テリー伊藤の月に吠えろ】@BS11 のゲスト・郷ひろみ氏のMJトーク。
期待してた 『'87年キャピでのご対面バナ』 は、殆んどナシ…(´Д`)
けどまあ
アダルトマイコーテイストを日本で一番早く取り入れたアーティスト・郷ひろみ氏のマイケル感を
ロングトークで訊ける機会はそうそうあるまい。
なので、例によってスクリプト
≪テリー≫:これしかないでしょう、『マイケル・ジャクソン』。 いいですねぇ~。
これ郷さん、郷さんにとってマイケル・ジャクソンってどんな存在だったんですか?
≪郷≫:いや~、やっぱり圧倒的に大きな存在でしたね。
3つしか変わらないんですけど、年齢的に。 だから僕が15歳の時に(マイケルは)12歳位だったんですよね。
もうそのころ彼はとてつもなく天才ぶりを発揮してましたけどもね。
≪テリー≫:ジャクソン5の。
≪郷≫:まだそのころですよね。 そのリードボーカルだったので。
でまぁ、ある時期からマイケルもどんどんどんどん変わっていくじゃないですか。
で、もう… 僕なりに 「なんでこんなにカッコイイんだろうな」 って ずーっとビデオ観ながら分析してたんです。
僕は、それこそMSGってNYの大きいとこでもマイケル・ジャクソンのライブとか 日本でも観たことあるし、もう実際会ったこともあるんですけども。
≪テリー≫:あっ そうですか! えっ どちらで会ったんですか?
≪郷≫:日本に来た時に。 いちばん最初に日本に来た時に彼のホテルの部屋でちょっと。 たまたま知ってる人がいて(※パトリック氏)、それで。
≪テリー≫:どんな話をしたんですか?
≪郷≫:いやその時は、なんかもう、会えるだけで こっちもねぇ… あの… 「ホントに会えるの?!」 っていう感じだったので挨拶した程度だったんですけども。
まぁでも… なんか線が細~い感じがして、あの… ほんと植物のように優しい、っていうか…
そんな存在感だったのが どうしてステージなんかではあれだけのパフォーマンスを、っていうね…
≪テリー≫:何度も何度もビデオを観て。
≪郷≫:まぁでも僕なりに気づいたのは、「…あ、これ止まるんだな」 って思ったんですよ。
それを自分の中で発見した時に - それが正しいかどうかは判りませんよ。 "僕なりの発見" っていうのか、もしかして僕がそれをそうしたかったのか、自分自身が。
「そうかもしれない」 って思って、あの…
つまり "止まる" ってどういう事かっていうと、当時ジャズダンスなんかやっててもHIPHOPって動きは無かったので、こういう (軽くダウンの仕草) HIPHOPみたいな動きって無かったんですよ。 こうジャズみたいにキレイに流れていく…。
"止まる" っていうのは、こう、例えば一瞬のうちに回ってバッ!って止まるとか、そういう事なんですね。
止まった瞬間に、皆 「ウォッ!」 と思うんです。
≪テリー≫:あぁ、確かにそうだ!
≪郷≫:だから例えばこう (席から立ち上がって前に出る)、普通に歌って、こういう風にバッて回って、バン!バン! (止めポーズ)
…って、こうやってやっただけでも絶対止まってるじゃないですか、今。
バン!バン!ってやった時に、あるいはこうジャケットでも、こういう風にこう、止まるじゃないですか。
「ソレかな?」 って僕もう思って、"止まる" = それがきっと "キレ" なのかな、って思えたんです。
≪テリー≫:なるほど! うーん。
≪郷≫:だから、そっから多分僕の動きっていうのも、自分なりに発見した時から変わっていってるような気がするんですよね。 「なるほどな」 って。
だから実は、"止まる" っていうのは最大限のエネルギーなんですよ。 車だって急に止まらないでしょ。 動いているものを急にバン!って止めるわけですからね。
でもそのバン!ってこう止まった時に、皆 「ウォー!」 ってなるわけですよ。
一瞬でもバンバンって止まったら次に行くけど、その一瞬の止まりがキレになってくるのかな、っていう風に自分の中では思えるんですよね。
≪テリー≫:確かに‥‥。
マイケル・ジャクソンが最初の時に ピョーーン!って飛んできて、いきなり立って仁王立ちしますよね。 アレもそうですね。
≪郷≫:あの登場のとこですよね。
一瞬のうちにこう、パッて。
≪テリー≫:ポーーン!って上がって… で、こうやってね、仁王立ちしますよね。 あれも止まってるもんね。
≪郷≫:だから必ず、彼の動き観てると何かやりながらも何かやりながらもバン!バン!って止まって次に行ったりしますね。
だから多分その瞬間にヒトは皆、「カッコイイ」 っていうのかな…
まぁそうですよね、こうやって指していってもあんまこう無いですけど (右から左へ順番に指していく)、バン!って指された時に 皆 「あっ!」 と思うわけじゃないですか。 止まった瞬間がね。
≪富永アナ≫:静と動のメリハリみたいな。
≪郷≫:そうなんですよ、まさに本当にメリハリっていうか。
≪テリー≫:じゃあ自分のステージでもかなりもう取り入れて。
≪郷≫:もうそれは自分の中で - それが正しいかどうかは判らないんですけど、自分なりにそういう風にきっと解釈した時に、ああ僕はそうしようって思った時からは、やっぱり自分の動きは変わってきましたよね。
だから多分、観てると絶対どこかで一瞬止まったり、止まって次に行くことはあるけど流れないんですよ、ずーっとこう…。
≪富永アナ≫:郷さんのパッとポーズが決まった瞬間が美しいですもんね。
≪郷≫:でもそのポーズっていうのも、僕ずっとアメリカでダンスを習ってる時に 「常にどの瞬間でも写真に撮られても それが全て1枚の絵として成立しているような美しさで流れていかなきゃいけない」 って ずーっと言われたんです。
だからダンスってね、OneTwoThreeFourFiveSixSevenEight、ってあったとしたら、そのどの瞬間に撮られてもそれが全部1枚の絵で。
形としてカッコ良くなくてはいけないって教わったんで、だから常にポーズってのはこう自分の中で見て、自分のこう… なんか、決めポーズって。
私見では、それって結果論のことだと思うナ…
それを意識しなきゃな時点でアウトつーか (偉
≪テリー≫:マイケルのコンサートなんか観てどうでした? 実際。
何回も観たと思うんですけど、演出なんかは。
≪郷≫:まぁ… そうですね、あの…
僕的には、1回目ってのはもうとりあえず鮮度がものすごかったし、もう申し分なかったですよね。
でもなんか勿体ないなと思ったのは、やっぱりそれから何年後かに来て また何年後かに来て、ってあったと思うんですけども、あまりそんなにこう内容が変わってなかったので、それはなんか…勿体ないなっていう気がしましたよね。
やっぱりワールドツアーになって あれだけのスターになってったとしたら、もうちょっとこう変化というのがね、僕の中では見えてきて 「あぁやっぱすごい成長してるな」 とか 「すごい事してるんだな」 っていうのが、もうちょっとこう…見えたかったなぁって。
郷氏って同じセットリストでは同じようにしかパフォらないのかな?と逆に疑問…
(しかし普通はそうなのでしょう)
≪テリー≫:最後のほら、ロンドン公演… ねぇ、出来なかったですけども、あれがDVDとか映画になりましたよね。 あれ観てどんな感想ですか?
≪郷≫:うーんまぁ、あのー‥‥
元々ね、こうホントに天才として小さい頃からずーっとああやって大きくなってきているわけですしね、それを僕がアレコレ言うのは無いと思うんですけども、
もう‥‥ あれだけの存在感で あそこに行くようなヒトってもう出てこないですよね。
ダンスにしても、パフォーマーとしても、もう本当にね、もう誰も手の届かない所にね、行ってるわけですから。
≪テリー≫:亡くなった時は、胸に来るものがあったんじゃないですか?
≪郷≫:うぅ~~ん なんか‥‥
人間の寿命の長さっていうのをこう改めて考えると、あの… どこまで生きたから良いっていう事はなくて、多分…すべてを出し尽くしたのかなぁっていう感覚はありますけどね。
PR