手拍子と拍手とで手のひらが赤く腫れ上がってしまい、どの指輪も抜けない。
祭りは終わってしまったけれど、それが夢でも幻でもなかったことは
この手のひらの灼熱感とノドの痛みと気管支の息苦しさが生々しく証明している。
1日目の同伴者が、ライブの途中で 「許可を取れたなんてスゴイ…」 と言っていて
何のことかと終了後によくよく訊いてみると
ステージバックの大型スクリーンに映し出される 『THIS IS IT』ゆかりの "未発表映像" を、
すべて未出のオフィシャル物だと思い込んでいた。
「違う違う、MJ-spiritの映像スタッフが作ったんだよ」
「えっ あのオープニングのも?! エンディングのも?!」
"びっくり仰天" の上をいく "おったまげてる" 人間を、ものすごく久しぶりにみた。
そんなオープニング映像で始まった
【MJ-spirit Presents MJ FANS CONVENTION 2012 Past, Present And Future】通称: 『AX公演』。
2009年7月にスタートしたO2@ロンドン50公演はすべて無事終了し、
『THIS IS IT World Tour』 を日本からスタートさせたのは2年前の2010年5月22日。
ソレが、前回のAX公演での設定だった。
そのあと世界各地を巡った末、ツアーの最終地として再び日本に戻ってきたマイケル。
MJ-AIRで。
地球の美しい自然を細かいディテールで拾い上げ、ライトマンに凝縮させる - 。
それらを表わした映像はいかにもマイケルが気に入りそうなもので、あらゆる面でハイクオリティーで、
同伴者が何回も繰り返し確認しては驚嘆していたのも無理はなかった。
※撮影禁止だったゆえ、以下の使用画像はすべてTIIオフィシャルのもの※ オープニング映像が明け、ステージに片ひざを折って着地するマイケル。
そのいでたちは、コレ。
寸分たがわず。
≪前回のAX以降も何度かお目にかかってるけども、何度見てもありえんクオリティー≫
≪サングラスを持っているのはザルディの手≫
立ち上がって しばし "お約束の" 仁王立ちのあと、
このサングラスをゆっくり外して
そして‥‥
あとはドトー。 (うぎゃあああ マ"イ"コ"ーーー
@発狂
そうやって
"Wanna Be Startin' Somethin'" で始まり、
途中からダンサーズがトースタージャンプ代わりに物陰から横っ飛びで登場して(違和感なし) 合流し、
ビシッとキメたと思いきや、間髪あけずに
"OFF THE WALLメドレー"。
"Don't Stop 'Til You Get Enough" &
"Rock With You" で、早くもほっこり
‥‥と、ぽえ~~っとしてると、
ぎゅい~~んという
"Why You Wanna Trip On Me" のギター音が始まり、
お? ってちょっち身構えるとw、 華麗に
"JAM" の始まり
再びうぎゃああa
ものすごい爆音の花火破裂音に会場中から悲鳴が挙がる。
ステージのあまりの展開の速さ&ぱきぱき感に置き去りにされてモーローとなってた人は、
ここで我に返らされるw
そしてドリルですよ奥さんッ
ドリルからの
"They Don't Care About Us" ですよダンナっ
亀プロテクターを着けたダンサーさん達、スタイリッシュでかっけー
1日目は、飲み物をスタッフから受け取って飲む演出 &
"Stranger In Moscow" だったけど
2日目は、
"Speechless" &
"Human Nature" だった。
両日で少し変えると言ってたのは、ココかぁ‥‥
マイケルが最終的にどう判断したか わからなかった部分のひとつだし、
それを両方ともやってもらえたのは本当に嬉しい。
2日間とも来た甲斐があったというもの。
"Human Nature" で、一瞬 天に軽く投げkissをしたのを観て、
ぐっと胸に迫まって泣けてきた。
えーっと、たしかこの後は
"Smooth Criminal" 。
1日目は、アンチグラヴィティーで一部ダンサーに失敗があったけども、とっさの処置が適切で
さほど気にならなかった。
≪オルティガ監督 ft. マイケル≫
後半のサビのリフレインのとこらへん、帽子のさばき方がすごい好き
昔は、リー君がこの曲をやる時って ごっつチェキ目線で観てたけど、近年は力を抜いて観れる。(何サマw
"Dangerous" も同じだなぁ‥‥
って
その
"Dangerous"の衣装は、今回が初お目見え
≪コレをがっつり再現≫
裏地はデンジャカラーの真紅
そう、裏地だけでもスタッフさん達全員がいかにAX公演で想像力の限界に臨んだかが窺い知れるというもの。
"J5 Medley" の衣装の裏地も、タイ&カマーバンド(なんつーのアレw)の形に合わせて
小さいクロス模様の生地なんスよ
(戦慄
J5のスーツといえば、オモテ生地が前回とは変わったような気がしたけど思い違いかナ?
あ~~ 話がジグザグしちゃって順番メチャクチャだけどw、再び
"Dangerous" について。
大型スクリーン映像のグリーンの波形は、わずかな公式メイキング写真から
それこそ想像力&妄想力を駆使して作り上げられたものらしいけども、
今回それがさらにさらにパワーアップされていた。
も、ステージパフォとの連動っぷりがハンパない。
ヤバ杉。
完成形コレでしょ的な。
てか マイコーも 「こっちがいい」 と言うでしょ的な。
デンジャガール、かなりカッコ良かった。
2000年前後のトゲトゲ女よりもこういう方がスキ。
曲の挿入部分に戻って終わるという編曲の仕方も、とってもムーディーでイイ
けっこー抜かしたナ‥‥
ああ、
"The Way You Make Me Feel"タチアナ嬢とのやりとりをはやし立てるダンサーズにツボって、2日目は結構そっち観てましたw
2日目の同伴者たち(女団体)はそれぞれ、この曲や
"Shake Your Body" でのフリーダンス時に
"お気に入り" をチェキり合ってヒソヒソ。 (女って
www
ヒューヒューだったダンサーズは、終盤のアウトロに切り替わると
打って変わってサイレントなウエストサイド物語モードというか、身をかがめ指をならしながら後ずさって退場。
マイケル&タチアナは出口ゲートで待ち合わせ、腰を組んでゆっくり立ち去る。
扉がキッチリ閉まるまで拍手。
女性とのカラミといえば、
"You Are Not Alone" 。
両日とも、観客席からpickしてステージに上げた女性へのスキンシップwのたびに
「キャーやめてぇ」的な小さな悲鳴が確実に上がるのがオモロイw
そして、
"I Just Can't Stop Loving You"。
ジュディス嬢のヘアスタイルが、ガチ仕様だったのがすごかった
のみならず、リップシンクも全く違和感なしに見事にハマってた。
≪細かい編み込みでビシッとまとめ上げた地毛に、カーリー≫
で、
"Dirty Diana"。
こっれがヤバいw
ポールのふもとにラフに置かれた赤い布きれがモゾモゾ動いたかと思うと、"ダイアナ"嬢が現われる。
そしてマイケルをポールにいざなって 後ろ手に固定すると、ポールに体を絡みつけながらマイケルをなぶる‥‥
もぉヤバ杉ww
だって、ポールの上部で絡みついてるダイアナの体は上下逆さまで、
マイコーの頭上から手を伸ばして無抵抗なバディーをまさぐり撫で回すんですよッ
(はなぢ
"Toture" の
蜘蛛女を思い出したけど、もっと全然スタイリッシュで妖しくて、そしてダイレクトw
しまいにはノるのも手拍子も忘れ、クチぱかー。(@観客一同
オルティガ監督やトラヴィスがいたら、彼らもきっとクチぱかー。
と、いつの間にやらひと足先にステージからはけていたマイコーが
観客席の右手上方でマントをはおって 「Hooー
」。
そう、
"Beat It" の始まり。
コール&レスポンスの儀式を終え、スタッフ用手すり通路から姿を消して下のステージで再登場
‥‥なんだけど、
どう考えてもどう早くても最低5,6秒はかかりそうなのに
2日目は体感2秒でしたよ
えっ どーなってんの
さっきのニセモノ
いやバカな
(謎
オリアンティは、曲によってギターを赤ver.とダークver.を使い分けていた。
1日目は赤が多く、2日目はダークが多かったように思ったけど気のせいかも
≪このギターもドアップで見せて戴いたことあるけど、寸分違わないのだった (震≫
そのエアギっぷりが光る曲のひとつ、
"Black or White" 。
これまたついに登場した、この衣装っ
キターーー(古杉
≪ザルディが日本のサムライの鎧をイメージして制作したというジャケット≫
背中側は、ダイヤ形(菱形)に配列した鋲がデザインのベース。
コレまでトータルをナチュラルに作り上げてしまうとは‥‥
ザルディが危機感抱いちまうのではw
そして
"Billie Jean" 。
この曲でリー君は、昔とは違って前半にも明らかなアドリブを織り込んでくる。
BJでマイケルを好きになり今月で満29年を終え ついに30年目に突入した私にとって、
この曲でのパフォについては個人的に許容範囲がものすごく狭い。
なのに、許せてしまう。
別に甘ちゃんになってるわけではなく。
リー君のBJパフォは、ついに円熟の域に突入したのだ。
リー君のBJアレンジ = マイケルのアレンジかのように自然と思わせられる域に到達したのだ。
冷たい針金の上をつな渡りするような凛とした緊張感と寄り添うBJパフォ、
彼はそれを世界一理解しているパフォーマーだと私は自信を持って宣言できる。
で、「だろうな」 とは思ってたけど
この曲では両日とも気づいたらダー泣きしてた。(剥@ファンデ
BJ衣装のライティングは、1日目は大成功・2日目は少しミスがあった。
右手だけが基本的に白色ライトのままというもの‥‥
が しかし、観客の多くはソレをミスと思わなかったかも。
右手だけが白っぽいというのは、マイケルのアシンメトリー趣味に沿っているから。
時おりは他と連動してレインボーに光っていたので、なおさら。
ミスとしては非常にラッキーだったと思う。
"Will You Be There" 。
ダンサー達の、女性らしい丁寧でしなやかな手の動きがこのパフォでの肝と思うので、じっくり観る。
皆さんキレイに揃ってて、実に美しかった。 堪能。
で‥‥
"Man In The Mirror" 。
も、こうして書いただけでイントロが流れて泣けてくる。
この曲で最後だとわかるので、「ヤダなー もぉ」 と両日とも口に出して言い、両日ともその時点で号泣。
ここまで、あっという間。
体感時間では1時間ほどなのに、2時間以上経つのらしい。
いろんな記録媒体が出回ってるのに、どうしてこの瞬間をいつも体感できるように記録しておけないの?
これで帰れだなんて言わないで。
ここに住みたい。
住みたいよ。
マイケルはステージ中央の奥へ消え、そのまま大型スクリーンの中で手を上げ、MJ-AIRに乗り込んだ。
ステージでは、整備員たちがターミナルエプロンのMJ-AIRを誘導。
MJ-AIRは誘導路を周回し、そして手前へと伸びる滑走路を こちらに向かって疾走してくる。
そしてテイクオフ‥‥
何もない上を見上げたまま
またマイケルに置いてけぼりにされた感に飲み込まれかけた瞬間‥‥
暗転したスクリーンに、歩いてくるマイケルの足が。
≪『THIS IS IT』 のラストと同じ、あの 『MOONWALKER』冒頭の。≫
MJ-spiritとその関係者の皆様・会場でともに過ごした方々、
本当にどうもありがとうございました。
マイケルは、たしかに帰って来ていましたね‥‥
今年に入ってからマイケルの曲を自主的に聴くのを控えて楽しみを増幅させ、
タバコを止めれてもチョコは止めれない私が禁チョコで成功を願掛けして(小せぇなw)今回に臨んだけども、
そんなさまざまな大小のパワーが結集した2日間だったと思う。
どれかの想いが欠けていれば、このバランスでの実現は無かったでしょう。
マイケル、とりあえずさようなら。
また必ずお会いしましょう。
アイシテマス
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