…という記事が、昨夜あった。

そういった記事タイトルを目にすると、ソッコー被害者氏名をチェキってしまう。
ソレが条件反射的に身について どれくらい経つだろうか…


ぺっかぺかの新卒OL期、所属部署に少し変わった男性がいた。
15～6歳年上で ちょっと日本人離れした感じの…
なんでも昔、まぢでガチでヒッピーやってて世界中を流浪してたとか…
ワタシが入社する2～3年前に中途入社したそうだけど
そんな経歴でよくこのお堅い会社（※某省庁がらみ）に入れたナ～って…

ふだんは軽くて脳天気っぽいけれど
底知れぬ危険な 『何か』 をはらんでいるようなヒトだった。
その部分には気づかないフリして、フツーにいぢめて遊んでたww


で、2年ほど経ち、
案の定というか彼は再び転職という名の流浪を選んだ。
新しい就職先は、ある会社のマニラ事務所だという。

彼はヒッピー時代、マニラ滞在中 現地女性と結婚しており、
その妻＆子供をマニラに置いてきていた。
ウチの会社はマニラ出張＆駐在が多かったので、わりかし会えてはいたものの
やっぱ一緒に暮らした方がイイよね♪って。

退職の日。

彼は、ワタシにだけ転職先を教えると言って 真新しい名刺をくれた。
そして名刺をしげしげ眺めているワタシの耳元で、こう囁いた。

　「ここはね、強姦と殺し以外は何でもやる所なんだよ。」

…今、なんと？

彼の顔を見上げると、ニコニコしている。
なーんちゃってね的ではなく、穏やかに微笑んでいる。
ウソでしょう、と言ってみた。
ウソじゃないよ、と言った。
そうだろうな、と思った。


それ以来、フィリピンやらタイやらインドネシアやらで
『邦人男性おそわれる』 的な見出しをニュースで見かけるたびに
彼、ついにヤラれたんだろうか？ と焦ってしまうのだった。