実は、2週目に入る頃から
「過大評価され過ぎてるって事はないだろうか」と、不安に駆られた。
マイケルの “噂の” 仕事ぶりに、感動したり感心したり陶酔したりだったけど
それは自分の
ファンとしてのひいき目だとか、
パンピーも見慣れぬコンサートリハが
目新しくて衝撃的だとかであって
果たして
冷静な評価としてはどうなんだろう? って。
『TII』 のどこを見て高い評価をくれるのか、ピンと来ないのだ。
よーするに
考え過ぎてスパイラルになっとるのだ
本当にマイケルすごい?
すごいって思ってくれてる??
どんな風にすごい??? (縋その辺について書かれている元・音楽関係者がいらっしゃいました。
ワケあってURL等を載せるわけにはいかないけれど、主要部分の概要は、こう。
まず、マイケルの
ディレクターとしての能力を疑う記述をした人がいたの。
指示が比喩的表現で
具体性がなく、まとめる方向では殆んど動いてないだとか、
イヤーモニターの件は 「音を小さくして」 と
だけ言えば済む話だろうとか、
結局まとめてるのはオルテガ監督の手腕だとか…
ちなみにれっきとしたファンで、この方なりに冷静に観賞した末の意見。
(批判的なのはこの部分ぐらいで、他の大部分は褒め讃えているので念のため)
で、元・音楽関係者氏によりますと。
TWYMMFのキーボードも イヤモニも、どちらも
初期のリハだろうって。
アレンジの打合せだから、って。
もしマイケルが その
初期段階で具体的な表現で指示してしまったら、
それどおりにやるだけで終了。
抽象的な方向づけを、プロ中のプロ達が
それぞれ咀嚼して解釈を表現した時に
期待以上の 『マジック』 が起こるのを狙っているのでは、って。
その
奇跡が重なって素晴らしいものが出来る時がある、って。
いや 『マジック』 とかは書いてないけど、ワタシ的に概要をまとめると、そーいう話
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ドンピシャだよ。
マイケル、そーいうこと言ってるもんね。
「怒っちゃう人もいるけど、最終的には "自分の知らない最高を引き出してもらえた" とお礼を言われる」
って。
マイケルはクルー・スタッフを、自分を引き立たせる労働者とは思ってないのよね。
自分たちは相乗効果のマジックを生み出せるはずだ、って待っていられるのは、
彼らをプロとして信頼し敬っている証。
別の現役音楽関係者氏も、彼に完全に同意していました。
自分たちからすれば
マイケルの言葉がどれだけ心に響いたか、って。
実際にツアー制作やステージのアレンジに従事した人間にとっては
本当に
神の言葉、って。
あれだけ優しく思いやりを持ってイメージを伝える姿に、
己を反省したミュージシャンは少なくないはず、って。
そうそう
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現場の人間がそう感じるかどうか知りたかったの
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やっぱそうなのね――
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イヤモニの件も同様で、モニタースタッフとの
意思の疎通が何よりも大切なので
リアルな想いを伝えた上で
「LOVE」 と表現したのだろう、って。
鼓膜はミュージシャンにとっての
命綱で、それを預けているのだしね。
アーティストもいろいろで、高圧的だったり 逆に何も言えなかったりする中でも、
マイケルのコミュニケーションは 「LOVE」 に尽きると思う、って。
作品評価に対する不安が、やっと拭えました。
両氏&某氏、ありがとうございました。
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